呼吸の本

今日は1冊本をご紹介します。
呼吸の本.JPG
『呼吸の本』
谷川俊太郎 加藤俊朗
株式会社サンガ 2010年

呼吸は自然に体がやってくれていることなので、普段意識することはほとんどありませんね。
でも、呼吸が大事って最近よく耳にしませんか?
腹式呼吸が大事ですよ、ですとか…。
呼吸がなぜ大事かというと、ひとつは自律神経と関係し、それが免疫と関わっているからなんですね。
健康について感心が高まる中、体調を左右する自律神経について書かれた本も最近は増えてきました。
自律神経は自分の意識ではコントロールできない、呼吸、心臓や消化器、睡眠などの動きを司る神経です。
すごーく簡単言ってしまえば昼間起きて活動するアクティブモードの交感神経と夜寝るときのリラックスお休みモードの副交感神経の2種類あります。
これらが自然に切り替わるので、朝は目が覚め、昼間はきびきび動けて、夜は眠くなるのです。
この2種類には優劣があるわけではなく、どっちも大切。
切り替えがスムーズに行かない、どちらかにいつも偏りすぎている、ということが問題なのですね。
最近は忙しすぎたりストレス過多で、夜になってもリラックスお休みモードになかなか切り替わらない状態の人が増えています。
夜、体は寝てても頭が起きているような状態です。
それではなかなか疲れが取れませんし、肩こりやいつも眠い、だるいなどの症状が続き、
疲労も慢性化し、免疫力も落ちてやがて名前のつく病気になるのです。
自律神経はいわば勝手に働いてくれる自動制御のコンピューターですので、意思ではどうにもできないところです。
でも、2つだけ自分でできることがあります。
その一つが腹式呼吸です。もう一つは体温を上げること。
体温のことは別の機会に譲るとして…。
腹式呼吸をすることで、副交感神経が高まり免疫力も上がります。
私が上に書いたことは体のスーパーコンピュータの《ハード》に呼吸が働きかけることです。
この本はいわば《ソフト》の部分について書かれています。
ゆっくり呼吸をしていると、自分の状態にも気づくことが多くなりますし、
人生の流れというかタイミングがわかったり、
ピンとくることも多くなるようなんですね。
この本は谷川俊太郎さんが生徒さんとなって質問するQ&A方式で
そのあたりのことが、すっごーくやさしい言葉で具体的に書かれています。
目次を紹介します。
第1章:息と呼吸法
第2章:宇宙と気
第3章:意識と気づき
第4章:丹田と肛門
第5章:からだと心
第6章:魂って?
第7章:障害のある人の話
ちょっと哲学的なテーマもありますが、呼吸をとおして自分で自分のことに気づいていけるって面白いですね。
加藤俊朗さんの呼吸のレッスンの実況録音されたCDもついています。
約50分くらいです。
修行系にも走らず、ゆる~い感じが心地よいです。
ぜひ、読んでみてください!